木材の性質について
実際、木材を多用した住宅とはどういったものなのでしょうか。
A: 「木材は燃えるから弱そう-」確かに木は燃えます。
燃えるからといって、果たしてそれが住まいの構造体として使ったときに弱いものなのでしょうか?
薄い木材であれば、すぐに燃えてしまうことは容易に想像がつきますが、
焚き火とかで厚い木を燃やそうとしてもなかなか灰にならなかった経験、ありませんか?
分厚い木を燃やそうとしたとき、表面は焦げて燃えていきます。
けれど、燃えた部分が炭となって(「炭化層」といいます)木の内部にまで熱を伝えない、
いわば断熱材を形作ること、それと燃焼に必要な酸素の供給を妨げる働きをします。
木はもともと熱を伝えにくいこともあり、次第に燃焼スピードが衰え、燃えにくい材となっていきます。
一般的な木造住宅で使われる梁や柱は10cm以上の厚みがあり、すぐに燃え尽きてしまうことはありません。
一方、木材と比較される鉄やアルミニウム。
鉄やアルミは調理鍋を想像してもらえば分かるように、熱を伝えやすい性質があります。
そのため、いざ熱が伝わると軟化し、急速に強度が低下してしまうのも事実なのです。
もちろん、そのようなことがないように、鉄骨造の構造体は、「耐火被覆(たいかひふく)」といって、
熱から守るためのコーティングを行っているのです。
住まいの構造体として大切なことは、火災が起こったときに避難する時間をつくることです。
現在の法律では、外壁や屋根、軒裏といった火災に影響を及ぼす部位には不燃材の利用や
耐火被覆を行うことを義務付けており(※一部の地域や構造種別によっても異なる)、
一概に「木は燃えるから弱い」というものではありません。
A: 木は無機質ではないので腐る可能性があります。
ただ、腐らないようにすることはできるのです。
まずはここで腐る原因を考えてみたいと思います。
木を腐らせる原因は腐朽菌という細菌。
この細菌は①温度、②酸素、③水分、④栄養分の4条件がそろってはじめて繁殖します。
逆を言えば、これら4条件のうち、どれかが不足すれば腐らないということになります。
人が住む以上、①温度と②酸素を取り除くことはできないので、木を腐らせないようにするには、
③水分や④栄養分をいかに考えるかが必要となります。
これた4条件の中で、③水分を抑制することが一番簡便にできる方法といえます。
それは木に含まれている水分(含水率といいます)を25%以下に保つことで、
適切に乾燥させた材料(乾燥材といいます)を使うこと、設計段階で湿気の多い床下や
壁内部の通気をよくすること、お風呂場や台所などのジメジメしやすいところをこまめに換気すること、
地面からの湿気対策を講じることで実現が可能なのです。
このような対策は単に木を使うためと思われがちですが、
「木を使う環境=住む人の良好な環境」でもあるのです。
A: 木が割れる、反る、縮む。これらは木が乾燥している度合いによって生じる現象なのです。
木は一つの塊のように見えますが、実は細かな細胞によって形成されています。
木は年輪に沿って繊維方向、接線方向、年輪の方向の3方向に分けたとき、
それぞれにおいて木の収縮する度合いが異なります。
例えば
丸太が割れるという現象は、樹皮に近い部分と中心に近い部分の収縮率が違うために生じてしまいます。
また反りについても同様なことが言えます。割れや反り、収縮を極力抑えるため、
現在では木を乾燥させる技術が用いられており、市場では「乾燥材(かんそうざい)」として
販売されております(※乾燥材でも品質はあるので注意が必要)。
構造的な欠陥になるほど割れてしまう場合はともかく、木が割れることはごく自然なことなのです。
無垢は大気中の水分を吸収したり、放出したりして、いつも適切な環境にしてくれます。
例えば、湿気の多い夏は水分を吸収して伸び、逆に乾燥する冬には水分を放出して縮みます。
これは木が呼吸しているためであって、生きている証ともいえます。
構造的な欠陥になるほど割れてしまう場合はともかく、木が割れることはごく自然なことなのです。
無垢は大気中の水分を吸収したり、放出したりして、いつも適切な環境にしてくれます。
例えば、湿気の多い夏は水分を吸収して伸び、逆に乾燥する冬には水分を放出して縮みます。
これは木が呼吸しているためであって、生きている証ともいえます。
A:
A:
木は疲れを癒す?
コンクリート・ビニールタイルは⇒木の床に比べて熱伝導率が
8~10倍で足の温度を低下させますが、
木の床は⇒逆に上昇させることが分かり、
床の冷えからくる疲れを防ぐという効果をもたらします。
木は湿度を調整する?
冷たいコンクリートやレンガに空気が触れると結露を起こしますが、
木には吸湿性があるので結露が生じにくいのです。
さらに、周囲が乾燥すると水分を吐き出して湿度調整してくれるのです。
木が伸び縮みするのもその為です。夏の湿度の多いときは空気中の湿気を吸ってくれます。冬はその逆です。
目に優しい?
人間の目には反射率50~60%が最も心地よいとされています。
木材や畳、障子が丁度この値に近いので、目に優しい素材でもあるのです。
森林浴効果?
木にはフィトンチッドという物質が含まれており、自律神経の活動を高め、
落ち着きと清々しい気分をもたせてくれます。
気分をフレッシュされる効果をもたらしてくれるのは“木の香り”です。
木の種類によって香りはちがいますが自然素材ですので
どれも嫌なにおいはありません。
木は半永久的?
木材は感想状態であれば大変長持ちします。
1300年前の歴史を誇る法隆寺を見れば納得がいきます。
耐久性を損なう殆どの原因は腐朽菌やシロアリ等の別の生物による被害であり、木材自身は、半永久的寿命といえるのです。
木は火に弱くない?
火災時における木材の炭化速度は1分間に0.6~0.8㎜程度なので、
仮に 15分間 火にさらされていても9~12㎜程度しか炭化しません。
したがって12㎝の角の柱の場合、10㎝程度は炭化せずに残るので、
急に倒壊するという最悪の事態は起こりにくいと言えます。
むしろ!一見安全そうな印象の新建材が燃えた時に、大量に発生する
有害な煙に捲かれてしまい、悲惨な結果が起こってしまうようです。
※新建材とは・・・新建材とはプラスチックです。
だから熱や季節の変化で縮んだり伸びたりしません!自然素材は呼吸しているので変化します。この性質が「めんどくさい」と
言って新建材を使うといった建設会社が多いのは否めません。
建主側も自然素材のメリットを知らず、無垢材が割れ、反る、縮むという
性質を理解できずクレームの対称だと思っている方も多いようです。
新建材で出来た住宅の特徴である「手間をかけずに、いつでもきれい」は、
実際には新築時が一番きれいで、年を取るごとに劣化していき、
25年で寿命を終える住宅につながります。
これは日本の住宅が、築年数を経るごとに資産価値が減っていき、
35年の住宅ローンであるにもかかわらず、
大半の住宅がわずか25年でその寿命を終えることと関係あります。
無垢材は、
「狂いや、割れが生じる場合があり、新建材に劣るのでは?」
と言う声がありますが、
正しく施工された家では、強度上、全く問題がないでしょう!